教育相談

 現在はテレビ、ラジオ、雑誌、専門誌そしてインターネットなどをとおして情報が溢れています。障害問題に関しても例外ではありません。
 親御さんは、まず、お子さんの診断に関心を寄せるようです。そしてその得た診断名を通してお子さんの行動を見るようになります。この心の動きは私どもにも気持ちとして十分に理解できることです。
 情報を流す方はそれで責務を果たしているのでしょう。しかし情報の受け手であるご両親は、溢れる情報の山から自分たちの子どもに適した情報を選別しなければなりません。これが案外に難しい仕事なのです。専門家にとって当然であり、わざわざ文章化しない狭間の情報が受け手にとり決定的に意味をもつことがあります。文章の狭間の情報が欲しいのです。
 それから、親御さんは、あれこれ試行錯誤を繰り返し、適当な相談機関を訪れることになります。そこで親御さんの知りたい内容を適切に得ることができれば幸いです。しかし、中には夜も眠れなくなるほど不適切な対応を受けるお母さんもいるようです。人生が一転してしまうようです。
 このように、心配りのない専門家(?)から親御さんが診断情報を伝達された場合にどうしたらいいのでしょうか。専門家から受けた情報をもって相談にいく第二相談機関が必要なのでしょうか。
 書籍やインターネットから仕入れた有り余るほど知識をもったお母さんも少なくありません。その知識の内容も専門家並みの場合もあります。しかし、自分の子どもの問題と結びつかないので悩んでしまいます。こんな場合にどうするのが最善の方法なのでしょうか。自分の子どもの問題と知識がうまく噛み合わないことが多いのです。カメラでいえば、ピント外れの写真を何枚も撮るようなものです。知識と実際に育てていく間には大きな溝があるのです。
 さて、よこはま児童文化研究所の教育相談は、「ともどもに」の理念のもとに、わたしどもとご両親様とが納得のいく理解に達するまで話し合いをします。わたしどもの情報を一方的に伝達するのではなく、ご両親からの情報と突き合わせてお子さんにとり今・現在の最善の方法を探り当てます。お母さんが、日々、おこさんを育てているのですから、お母さんの納得が最も優先されるべきです。わたしどもと親御さんが協力して、発達の道筋を確認し合いながら、お子さんの成長と発達を相互支援していきたいと考えています。

相談は随時お受けいたします。研究所の電話かホームページにご連絡下さい。